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第227号:KY学生のES

企業採用担当者のエントリーシート(ES)評価が忙しくなってきました。学生も大変ですが、採用担当者も大変です。中にはホテルに缶詰になって採点をしている方も居られます。ES評価に取り組む採用担当者のモチベーションは、会ってみたくなる学生のESを読むことに尽きます。しかしながら多くのESは、そうした採用担当者の気持ちを理解していないのでは、と思わされます。気持ちが読めない「KY」学生さんのESですね。

どんなESを書く学生なら会ってみたくなるのか?それはESの設問で定番の「学生生活で貴方が最も頑張ったことは何ですか?」という問いからも明らかです。つまり、難題を乗り越えて大きく成長した学生ですね。それも採用選考ですから、他者より抜きんでた能力や強味を期待しているわけです。ところが多くの学生がこんな書き方をしています。

「私は幼い頃から人見知りだったので、これではいけないと思い、あえて接客業のアルバイトに取り組みました・・・」

「私は人を引っ張っていくタイプではありませんが、周囲を俯瞰してから的確なアドバイスをするように心がけています・・・」

これを読んだ採用担当者は、どう思うでしょうか?会ってみたいと思うでしょうか?どうしてこのような自分の評価を下げる表現をするのか理解に苦しみます。自分の弱点が人並みなった、というものではなく、人一倍頑張って抜きんでた、という書き方をして欲しいものです。きっと書いた学生本人にとっては本当に頑張ったことなのでしょう。しかし採用選考は競争の場です。嘘はいけませんが、本当のことをまともに全部話すような人物は安心して採用できません。例えば営業の仕事では、顧客に対して自社の商品の欠点をすべて話すわけにはいかないように。(勿論、例外はありますが、それはベテランになってからの上級スキルです。)改めて学生さんに気付いて欲しいのは、就職活動というのは自分という商品の良さを一所懸命に売り込む場だということです。

確かに設問の「頑張ったこと」には、「弱点を書く必要はありません」とか、「強味を書いて下さい」とかは書いてありません。だからこそ、ここで読み手の気持ちを察しながら書く学生と、そうでない学生の差がつくのです。ESは面接に読んで貰うためのPRツールです。弱点は面接で突っ込まれてから話せば良いのです。勿論、ここでも本当のことを全部言うかどうかは考えるべきです。

もうひとつ気になる書き方があります。ESに具体的なことを書いていない学生が居るのです。本人に尋ねてみると「それは面接で会ってから詳しく話すつもりです。」とのこと。残念ながらそんな方には面接のチャンスが来るとは思えません。膨大なESを短時間で評価しなければならない採用担当者の気持ちを汲んで、出し惜しみせずに魅力的に書いて欲しいと思います。ES評価で不合格になったら元も子もありませんから。

 

第226号:大学でちゃんと学べばESは書ける

企業のエントリーシート(ES)の締切が迫ってきています。オフィス街のファーストフード店に入ると企業のロゴが入ったESを前に考え込んでいる学生が無数に居ります。中には数人で添削し合っていたり。これだけ熱心に勉強してくれたら・・・と思わされます。私の方でもESの評価をしますが、最近の学生は本当に文章を書く力が落ちたと思います。大学の授業で教えていることをしっかり理解していれば、相当に対処できるはずのですが、教員が教えていないのか、学生が学んでいないのか・・・。

私は、大学の授業は立派に世の中の役に立つと考えております。直接仕事に通用する知識ではありませんが、アカデミックスキルとは相当に応用範囲が広いものです。例をあげて説明しましょう。

一次情報にあたる

昨年このコラムで、大学では「事実」と「意見」を峻別することが必要だと書きました。レポートも「事実に基づいて意見」を展開するものだということですが、更にその「事実」は一次情報でなければなりません。文学であれば、誰かの書いた評論(二次情報)ではなく原典を読めということです。原典の読後なら他者の評論も自分の視点で解釈できますが、そうでなければ受け売りになってしまいます。一次情報にあたるのは手間暇がかかります。外国文献ならば語学のハードルもあるでしょう。しかし、そうした地道な作業こそが大学での研究活動であり、そこから忍耐力や文章力が身に付きます。

複数の情報を集める

更に、一次情報でも可能な限り多くの情報を集めることです。例えば経営学で労働者の意識調査を行うとき、アンケート調査定量調査)やインタビュー調査定性調査)を実施しますが、一人や二人の回答では一次情報とはいえ信憑性に欠けます。時間や費用の許す限り、数多くの情報を集めることが必要です。そして、そうして集めた複数の一次情報を、集計したり解釈することによって、分析力や判断力が身に付きます。

持論を展開する

更にこうした作業後に重要なのは、分析した情報をじっくり考察して自分の意見を考え出すことです。これが忘れては、レポートの個性が出てきません。これによって創造力や提案力が身に付きます。

翻って学生の書くESを読んでみると、志望動機の殆どが企業のセミナーやWebに掲載されている情報だけを元に書かれています。それらが人事部の用意した二次情報であることに気付いていないのでしょう。結果、誰でも似たようなESになってしまいます。ちょっとできる学生ならば、OB訪問で一次情報を求めにいくでしょう。しかし、一人や二人の社員に会っただけでその企業全体がわかったつもりになるのは早計です。そうした分析が甘いことを理解しつつ、更に多くの情報を集めるか、異なる情報リソースを求めていく、そうした学生ならば、事実に基づいた持論を展開できるようになります。つまり就職活動を上手くできる学生とは、ちゃんと大学の授業で学ぶべきことを学び、それを応用できる学生なのですね。

 

第178号:自己・中心のエントリーシート

大学の期末試験が終わり、ぼちぼち企業の採用活動が始まってきました。この不況のせいなのか例年よりも少々ゆっくりしている気配です。エントリーシート(ES)の受付も始まり、学生は山ほどプレエントリーした企業に向けて必死にESを書き始めていますが、最近のESの傾向として感じられるのは、その内容が自己中心的なところです。

具体的には以下のような点です。

1.消費者・顧客目線になってはいるが、販売者・企業目線になっていない。

⇒今の学生のプレエントリー数は増加していますが、志望企業群は身の回りの耐久消費財を扱う企業が中心で、自分の気に入った商品の良さを他の人にも勧めたいという気持ちを志望動機にしている学生が本当に多いです。確かにお客様の気持ちは大事ですが、企業が採用したいのはそれを販売・企画する側の人間です。こうした学生は、「その商品を販売する企画を1つあげてみて下さい。」という質問に、誰でも思いつくような一般的な回答しかできません。逆にインターンシップの経験があって、企業側の舞台裏を知っている学生などは具体的な提案が出てきます。

2.自己PR体験談志望動機とが結びついていない。

⇒「学生時代に頑張ったことを具体的に説明する」という定番の課題について語られている内容が、志望動機とつながっていない学生が多いです。一所懸命なことは伝わってくるのですが、「それは何のために書いているの?」「そのPRはうちの会社でどんな仕事をしたくて書いているの?」と問いたくなります。非常に多いアルバイトの話で、非正規社員としての笑顔の仕事ぶりをアピールされてもこのご時世では正社員採用には結びつきません。

何故、こうしたESが増えてきたかとあえて採用担当者の視点で想像してみると、コンピテンシー面接の流行によって志望動機を聞かない企業が増えてきたからかもしれません。バブルの頃の面接では頑張ったことよりも志望動機の方が重視されていました。それほど実現性が無かったとしても、将来への夢や世界への野望などを問われれば、多少根拠の無い自信でもそれなりに風呂敷を広げることができましたし、それをキッカケに社会で活躍する自分を考え始めたものです。

ところがこの10年間に企業が精鋭採用にシフトして、学生の将来性(志望動機)を見るのではなく学生の過去の実績(体験談)を求め続けた結果、どうも今の学生を身の回りしか見えない小粒な人間にしてしまったような気がします。(コンピテンシー面接は過去の実績をみて将来の可能性を類推するものなのでちゃんと将来性を考えているのですが、ESの設問がそうした期待よりも根拠ばかり求めている印象を学生に与えてしまったのではないかという危惧です。)独創的で個性的な人物を求む、と言いながら、選考手法はあまりにも没個性なことに採用担当者も気づくべき時なのかもしれません。

就職活動は自分中心の世界から社会中心の世界に入っていくことです。その当事者である学生と採用担当者がお互いの夢と期待を大いに語るべき場であって欲しいものです。

第132号:エントリーシート締め切り前夜

4月からの採用選考開始のために、エントリーシート(ES)の締切日を3月中旬に設定している企業が多く、学生の方も必死に仕上げにかかっておりますね。この時期になると、いきなりメールでESの添削を依頼してくる学生さんが居りますが、私はESのメールでの添削は原則として行わないようにしています。いや、メールで添削を行うのは不可能だと思います。

メールでESを送ってくる学生さんは、藁にもすがる思いなのでしょう。面識の殆ど無い私に「是非、添削をお願い致します!」と書かれてきます。しかしながら、一度も面談やカウンセリングを行ったことの無い方では、書かれてきたESの語彙や論理のチェック等の「評価・訂正」はできますが、その内容までは改訂(添削)することはできません。学生さんが自己PRするテーマにアルバイトの経験を取り上げていたとして、そのテーマがその学生さんを最も良く表現しているかどうかはわかりませんし、もしかすると、サークル活動の方が良かったり学業の方が良かったりする場合も多いですから。つまりESの添削は、その学生さんとある程度の期間、面談を繰り返した後に初めて出来るものだということです。

就職課の皆さんも日々、同様の経験をされていることと思います。全く初めて相談に来た学生に「どう書けばよいのですか?」「何を書けばよいのですか?」と聞かれても、「それは自分で考えることです。」といった回答しかできないでしょう。逆に言うと、面談を3回か5回位繰り返せば、かなり学生の持ち味を引き出して、それなりに良い添削ができるようになりますが、そこまで根性のある学生さんも職員の方もなかなか居られません。(勿論、手取り足取りではなく学生自身にPRポイントを考えさせるのも就職課職員の大事な役割ですね。)

ES締め切り前夜に駆け込んでくる学生が居たら、なんとかしてあげたいと思うのも人情なのですが、こればかりは如何ともし難いです。ESの原稿を、400字から200字にして削減(添削の「」)してあげられても、200字を400字に創作(添削の「」)することはできませんからね。

そういう点では採用担当者も同じです。如何に採用担当者といえども「評価」はできても「添削」はできません。(その代わりに面接でESでは見えていない部分を聞き出していくのです。)

この世にESが登場して10年近くなりましたが、ESに追われる学生・大学職員・採用担当者を見ていると、果たしてこれで良いのだろうか?と思うこの頃です。採用担当者も罪なモノをつくってしまったものですね。

 

第108号:履歴書とエントリーシートと面接

企業のエントリーシート(ES)の締め切りが迫り、面接も始まってきました。学生達は履歴書を手に企業訪問を行っておりますが、この履歴書ES面接との使い分けがちゃんとできていなくて、勿体ないと感じることが多いです。幸いなことに、今シーズンはかなり門戸が広いのでESだけで門前払いされることは少ないように見えますが、ESの内容は面接の原稿作りの様なものですから、しっかり書いて欲しいものです。意外にも、会話に自信のある学生ほど、事前の準備がおろそかで本番で支離滅裂になることが多いです。

冒頭で書いた「履歴書」と「エントリーシート」と「面接」の使い分けですが、大雑把に言えば下記の通りです。

履歴書・・・骨格

ES・・・肉体

面接・・・服装(&化粧)

つまり、同じテーマでも3通りの表現方法ができるわけです。履歴書は自分のエッセンスというか、自分の経験を客観的事実中心に記載した面接のメモのようなもの。その上に自己PRが加わって具体的エピソードを述べたものがES。しかし、裸のままでは失礼ですので、ちゃんとリクルート・スーツを着ていくのが面接の会話です。(女性は化粧も忘れずに。)

履歴書・ESと面接の違いは、紙メディア人メディアの違いです。前者は文字に制限がありますので、専門用語・数値を使って無駄なく効率よく書いて欲しいです。後者は生きた言葉ですので文字制限はあまり気にならなく、具体的描写に自分の感情を載せて活き活きアピールして欲しいです。ESにすると相当文字数を食うものでも、臨場感を伴った会話ではそれほど気になりませんし、気持ちは文字よりリアルに伝わります。

ごく基本的なメディアの使い分けについて書きましたが、この3つのメディアを全く同じにしている学生をよくみかけます。勿体なあと思うと同時に、採用担当者として面接で履歴書やESと同じ話をされるほど退屈で眠たくなるものはありません。是非、目が覚めるような自己PRを聞かせて欲しいものです。

第107号:エントリーシートの選択テーマ

エントリーシートの受付を締め切る企業が増えてきたのでしょう。学生からの添削依頼がヤマとなってきました。数多く読んでいると、学生生活の実態が見えると同時に世の中の動きが透けて見えてきます。統計学的に分析したらとても面白い社会調査になりそうです。

エントリーシートの定番質問である「大学生活でもっとも力を入れたこと」について、学生が取り上げているテーマを分類してみました。私が相談を受けている学生さんからの限られた手元資料だけなので、全体的な傾向とはいえませんが。

勉強(研究活動、卒論・修論)について・・・26%

大学公式活動(各種実行委員会、体育会等)・・・10%

サークル活動・・・32%

アルバイト・・・15%

自己啓発(語学・留学等)・・・15%

体育会は活動内容ではサークル活動に分類されますが、採用担当者の視点では一般のサークル活動とは異なる視点で評価しますので、大学公式活動に分類しました。

サークル活動が選択テーマのトップでした。「学生の本分は勉強である」というのは死語になっていたかと思いましたが、まだ大丈夫なのかもしれません。企業によっては「大学での勉強内容」という別項目の質問を設けている企業もありますので、その場合は「大学生活でもっとも力を入れたこと」は勉強以外のことを選ぶ傾向がもっと高くなります。

エントリーシートでも採用面接でも、学生からは「何を答えて良いかわからない」という問い合わせを貰いますが、こう答えなければならないというものはありません。寧ろ、どんなテーマを選ぶかは重要な選考基準です。それによって応募者の個性も見えてきます。

また、採用選考は応募者が他者と何が違うかを判断する作業です。ところが、エントリーシートを読んでいると、テーマの選択だけではなく記載内容まで似たようなものがあるので評価に困ることがあります。特にアルバイトについての記述では全く同じものがあったりします。おそらく学生の労働力に依存する産業、「学生労働力産業」とでもいう業界が増えているからでしょうね。学生個人は自分だけの体験と思い込んでいるので悩ましいことです。

 

第106号:写真展とエントリーシート

この週末に銀座のフォトギャラリーへ行きました。とある写真展に知人が出品していたのです。私も写真は好きで、就職でもカメラメーカーを考えていたりしました。企業選択のキッカケなんてそんなものですね。多くの写真を見ながら良い写真が撮れる理由はなんだろう?と改めて考えていました。それは今が盛りのエントリーシートの書き方にも通じるものがありそうです。

良い写真が撮れるタイミングは以下の要素から成り立っているでしょう。

・素材、タイミング

・伝えたいメッセージ

・表現方法、撮影技術(構図、トリミング、カメラワーク)

・撮影後の印画紙を焼くテクニック

報道・スポーツ写真のコンテストなどでは、特に「素材・タイミング」の要素が大きいです。どんなに腕が良くても、そのシーンにたまたま居合わせた(ベスト・ポジションを取れた)素人が傑作写真をものにしたりします。では良い写真とは結局、偶然・運・不運の産物なのでしょうか?

いや、そうではないと思います。何故ならプロの写真家はいつもカメラを持ち歩き、更に偶然が起きそうな場所を意識的に狙っています。日頃の機材のチェックや撮影技術向上にも余念がありません。だからこそ、コンスタントに良い写真が撮れるのです。

エントリーシートを毎日添削するようになりましたが、書かれている体験談には良くも悪くも、運・不運を感じさせるものがたくさんあります。「これはラッキーだね。」「これはしょうがないよね。」感慨深く読みながらも、さて、この場面に出会うのに彼女はどんな努力をしたのかな?さて、この場面で彼はどうしたのかな?書かれた体験談の中からできるだけ応募者の努力を読みとるようにしています。

(まあ、こちらがこういった努力しなくても、自然とわかる描き方をされている方は、スッと合格します。あまりに大量であったり、疲れてくるとそこまで努力を発揮できないこともあるのですが・・・。)

写真撮影では力強い素材に出会えれば技術など無くても伝わるメッセージを出せますが、エントリーシートでは体験内容(素材・タイミング)も、その表現方法(メッセージ、撮影技術)も頑張って欲しいものですね。

しかし、写真展を見てエントリーシートのことを考えるなんて、この季節の職業病でしょうか?そろそろ花粉症にも気をつけたいですね。

第40号:エントリーシート超高速評価法

時節柄、大学就職課や学生サークルから、エントリーシートの書き方の指導についてご依頼を多く戴くようになりました。エントリーシートの一番大きな役割は言うまでも無く、応募者を一定のレベルに保つための選抜機能です。学生の方々は多くのエントリーシートを前にして汗だくで書いておられると思いますが、それを受け取る採用担当者もネジリ鉢巻きで評価しています。今回はその舞台裏を少しご紹介しましょう。

エントリーシートの利用目的については、企業毎でかなり異なります。書類選考に使っていたり、単なる面接の補助資料であったり。選考方法についても、採用担当者が総出で全てに目を通している企業もあれば、外部の業者に評価をアウトソーシングしたりと千差万別です。書類選考を行う場合、大量のエントリーシートを高速に評価するためにはいくつかのコツがあります。(これはある企業の例です。)

1.見出しを見る。

2.数値アラビア数字)を見る。

3.実例固有名詞)を見る。

第一段階は、「読む」のではなく「見る」のです。見やすいエントリーシートは要点がまとまっていて内容も充実していることが多いので、ザッと見て見やすいエントリーシートをまずピックアップするのですが、その際にチェックするのが上記の3点です。「見出し」があるということは、結論が先にあるということです。「数値」(漢数字よりアラビア数字の方が見やすい)があるということは、説明内容に具体性があるということです。「実例」はアピール内容の具体性ですが、ここにキーワードになる固有名詞があるということは、説明内容が概念化(簡略化)されてわかりやすいということです。

こうして第一段階をクリアしたエントリーシートを、じっくり読み始めますが、ここではどちらかというと加点法より減点法が中心です。つまり、ユニークなことが書いてあるか、ということよりも書くべきコトがちゃんと書いてあるか、を読みます。あまりに的はずれなことを書いていたり、かなり特殊な言葉や奇怪な表現があったりすれば敬遠します。たまにエントリーシートの設問にも風変わりなものを見かけることがありますが、それは応募者が極端に多い一部の業界で、逆に一般的な回答よりもユニークな回答を求めているのでしょう。

最近、ちょっと気になるのが小学生の作文のような書き方です。自己分析で過去の自分を振り返るのは良いのですが、その実例に小学校や中学校の時の原体験を書き、「本当の自分」を語ろうとしているものがあるのですが、やや幼児性を感じてしまいます。

ここでご紹介したのは、ある企業の方法のひとつに過ぎませんが、実際、エントリーシートだけで応募者を評価するのは困難です。先日、発表になった経済同友会の「企業の採用と教育に関するアンケート調査」でも、企業が最も重視する採用選考方法・基準は、「面接結果」になっておりました。まずは採用担当者が不合格判定を出せないエントリーシートを書くのが一番ではないでしょうか。