第95号:生涯学習センターのキャリア・セミナー

8月に入った途端に日本列島は猛暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。学生が夏休みに入り、都心では朝の通勤ラッシュがずいぶんと楽になりました。余裕のでてきた電車を見回してふと気づくのは、車内の大学広告の多さです。学生募集が殆どですが一般社会人向けの公開講座もあり、興味を惹かれるテーマには思わずメモを取ってしまいます。

公開講座の開催の多くは、大学の生涯(公開)学習センターに類する組織が企画されていますが、最近はこの部署でのキャリアに関する支援もチラホラと増えてきています。その内容を見ていると、各大学の方針がみえて興味深いです。大きく分けると「教養系」と「資格系」になっていることが多いです。

  • 教養系:

学内の教員が講師として大学の研究成果、大学の授業を一般向けにアレンジしたもの

  • 資格系:

専門学校等の学外の講師を招いて特定の資格講座をアレンジしたもの

それぞれに講者の求めるニーズは異なり、受講者はそれぞれの関心とニーズで参加していますが、これは企業採用担当者のニーズとも似ています。あまり専門性は気にしないで人間性や教養を求める企業もあれば、具体的なスキルを求めて「手に職」を重視する企業もあります。(一般に、企業は新卒に資格は重視しないと言われますが、中堅以下の企業では資格重視のところも結構あります。)

夏の電車の中でまた気づくのは、受験予備校の夏期講習に通う小中学生です。かくいう私もその一人でしたで都心の大学の会場に通っておりました。その予備校の先生の話で今でも強烈に覚えているものがあります。「大学というのは夏休みが2ヶ月もあるんだよ。春休み長いから、大学生というのは1年間の半分しか勉強しないんだ。」この言葉を聴いたとき、「よし絶対、この大学に入るぞ!」と誓ったものでした。

閑話休題、夏休みは日頃の環境を変えて学習する良い機会ですね。夏期一斉休暇で大学事務も閉じるところも多いと思います。是非、職員の方々もこの機会に他大学で学んでみては如何でしょうか?3年生の多くがキャンパスを飛び出してインターンシップに取り組んでいるように、日頃とは違った環境・人脈によって再発見できるものが多いのではないかと思います。

末文になりますが、暑中お見舞い申し上げます。皆様のご自愛をお祈りしております。

*参考セミナー:

上智大学公開講座:「大学教育とキャリア支援 」

日時:8月21日(月)14:00~17:00

場所:上智大学中央図書館 L-921会議室 (9階)

▼詳細は下記まで

http://www.sophia.ac.jp/J/extfiles.nsf/vwFile/moushikomi_06summer.doc/$FILE/moushikomi_06summer.d

 

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