第5号:女子学生の健闘(今年の就職戦線の傾向1)

今春からの企業の採用活動における動向がまとまってきました。これから数回に分けて今シーズンに顕著だった傾向についてお伝えしていきたいと思います。

まず目立ったのは、今年の就職活動では女子学生が頑張っておりました。企業人事部によっては「今年は女子の方が優秀だ。」という言い方をされるところも多いですが、ダイヤモンド・ビッグ社の調査(男子重複内定社数:2.53社、女子重複内定者数:3.34)でも明らかになったとおり、男子学生を大きく上回る内定数を得ています。

Professional Recruiters Clubのメンバーの声を聞いても、「年々、女子の方が優秀なり、総合職の枠を変えた。」「女性ばかり採用するわけにはいかないので困った。」という声を聞きます。春先に私の方で何回か就職活動中の学生を対象にディスカッションを行いましたが、その中でも積極的な発言を行ったり、質問して食いついてくる女子学生が目立ちました。

女子学生が優秀かどうかはさておき、私が感心したのはその積極性と行動力です。男子学生に比べて、「一人で行動する力」が強いように見えます。インターンシップも積極的に探し、ドンドン自分で意志決定し、失敗しても立ち直りが速い。米国のドラマのキャリア・ウーマン(という言い方も古いですが)が、仕事と恋人との選択で悩みながらも迷わず仕事を選ぶシーンを彷彿とさせます。

来るべき少子高齢化時代、女性と中高年者の活躍が期待されていますが、10年先を見るとまさに今、元気な女性を採用することが、企業の基盤を支えることになるのではないでしょうか。10年後、優秀な女性社員に外資系企業へ転職されないような企業つくりをしなければならないと思います。

 

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